スマホ修理工具・精密ドライバーセットの選び方~中華製激安セットは使えるか

ゲーム機やスマホ、リモコンの分解に工具セットが欠かせない。アマゾンを検索すると、千円~2千円くらいの中華製セットが大量にヒットする。取り寄せてみるとガラクタ同然。「もうちょっとマシなものはないか」そう思って探し当てた商品をご紹介する。

 

工具セットの例

スマホ分解工具セットの例

 写真はアマゾンで千円前後で売られている携帯修理ツール。実際のモノを見るとガラクタに近い。先端が合ってないピンセットやガタガタのカッターなど、使えないものを捨てて結局これだけ残っている。品質は最低だが、ヘラは全く使えないわけではない。

 

激安精密ドライバーセットの例

 2千円前後で売られている精密ドライバーセット。寸法精度が悪く、ねじ穴に差し込むとガタがあって力がうまく伝わらない。無理に回せば頭をナメてしまいそう。これは使えない。

 

品質の良い工具の例

 もう少し値段が高くていいから品質の良いものがないか、そう思って探し当てた商品がこれ。

精密ドライバーセットを比較したところ

 左はIFIXIT(アメリカ製)の64ビットセット。アマゾンの値段は5.5千円~6千円。蓋はマグネット式になっていて開けた後本体の裏に固定できる。他にもないか探してみたが、激安セットの上位はこれくらいしかない。

 

ハンドルの比較

ハンドルの比較。IFIXITはアルミ製で高品質。中華製は樹脂製。ビット差し込みは両方ともガタがあり、似たようなもの。奥にマグネットが仕込んであって、ビットが弱い磁石になる。

 

エクステンションホルダーの比較

エクステンションホルダーの比較。上がIFIXIT。下が中華製。IFIXITの差し込みはしっかりした感触で外れる心配がない。中華製はハンドルと同じくマグネットになっているが、磁力が弱くビスを持ち上げる力はない。IFIXITの方にはマグネットがないが、セットにマグネットキャッチのビットが付属している。

 

PH0ビットの先端拡大比較

 先端ビットPH0の比較。左がIFIXIT、右はガタがあって使えなかった中華製。なんか形が少し違う・・

 

PH0でネジを締めている様子

 IFIXITのPH0をタブレットPCのビスの頭に差し込んだところ。ピッタリ合ってガタもほとんどない。これは使える。

 

工具はいいものを

 ドライバーはねじの頭の形にピッタリ合ったものを使うのが基本。だが中華製の商品にこれを求めること出来ないようだ。アマゾンにはビットがたくさん入った2千円前後の精密ドライバーセットが大量に出品されているが、どれを買っても似たようなものだと思う。

 ねじを緩める作業でねじを傷めてしまっては本末転倒。ドライバーのような工具は、ある程度品質の良いものを選びたい。たくさん入った精密ドライバーセットでこれを求めると、現状IFIXITしかなさそう。

 スマホを分解するヘラは安物でもそれなりに使えるが、IFIXITにはスマホ分解用のツールセットもある。もしかしたら、これが業界のスタンダードかもしれない。

 

<参考購入先>
IFIXITの商品
iFixit スマホの分解セット
ミネシマの商品 高品質なヘラはこちらから入手できます

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<参考文献>
IFIXITホームページ 分解ガイドが大変豊富に記載されてます